財団法人平和協会駒沢病院様
Medlas21+導入事例

財団法人平和協会駒沢病院様 は、戦後国民の保護指導に関する研究および実行を目的として昭和22年に設立された財団法人平和協会の付属病院です。『地域に密着した心優しい医療』を基本方針に、地域の中の開かれた病院として、最良の医療と最善の看護を提供することを目指して、日々運営されております。

目的と課題
駒沢病院中央臨床検査室では、従来、FMS*1というやり方で、検査システムを運営していました。
FMSは委託先の検査センターが分析装置や試薬、消耗品を一括提供し、病院側が検査技師とスペースを提供する方式で、病院にとっては、機器や試薬の購入コストやランニングコストの低減というメリットがあるとされています。
その反面、検査業務においては、コスト管理・業務改善や創意工夫の余地が少ない・検査結果出力に要する時間が掛かるなどの点でデメリットも生じてきました。
*1Facility Management Service

そこで、アウトソースが主流という時代の流れには逆行した形になりますが、検査室の運営をFMSから自主運営に変更することになりました。
今回の自主運営への変更の主な目的は、更なる業務改善の必要性と、コスト管理以上に重要性・緊急性のある検査は病院で対応しなければならないという判断のもとでの、検査業務の改善にあります。そして、この目的を実現するための具体的な課題としては、以下のようなものがあげられました。
- 院内検査項目の報告時間短縮、病棟・手術室での検査状況の確認
- 一部の外注検査項目を院内検査項目とする事による報告時間の大幅な短縮
- 併設している健診センターにおける検査結果データのリアルタイム参照の実現

その検討の中、『Medlas21+』の使用実績がある委託先から当社が紹介されました。当社がご提案した『Medlas21+』のシステムの内容、導入費用と導入後のランニングコストなどの点が、検査室の自主運営への変更にメリットがあるとのご判断から、『Medlas21+』の導入をご決定いただきました。

導入効果
自主運営化と院内検査項目の追加による術前検査の迅速化
自主運営化とMedlas21+の導入に際し、感染症・凝固系の検査を外注検査からMedlas21+による院内検査に変更しました。
例えば、手術前や内視鏡検査の前検査の感染症検査では、外注の場合、検体を出してから結果が返ってくるまで48時間以上を要しており、緊急性を要する場合の対応が困難でしたが、自主運営にしたことで1時間に短縮できるようになり、検査の流れを大幅に改善することができました。
検査結果データのリアルタイム参照の実現
駒沢病院様は健診センター(駒沢健康管理センター)も併設しており、病院と健診センター間で検査データを受け渡しする必要がありますが、健診センターで運用しているシステムとのインターフェースの関係で、従来は検査結果を参照することに時間が掛かっていました。そこで、Medlas21+のクライアント端末をデータリンク端末として健診センターに設置することで、検査室の検査データを健診センターでリアルタイムに参照できるようにしました。
検査状況の迅速な確認手段の実現
病院の3F・4F・オペ室にMedlas21+のクライアント端末を設置して、画面上で検査状況の確認ができるようにしました。また内科については、以前は院内FAXを使用して検査状況を確認していましたが、現在はプリンタを設置し、検査状況をプリントアウトして確認ができるようにしました。
病院様の評価

駒沢病院中央臨床検査室では今後も業務効率の向上に向けて、更に検査業務やシステムの改善を検討して行きたいとの事です。
臨床検査システムMedlas21+はMedlas-Fitとして名称変更し、2015年7月よりリニューアルしました。
Medlas-Fitについては こちら をご覧ください。