キーウェアソリューションズ株式会社

製品・ソリューションProducts and Solutions

宮城県亘理町様

 OGAL導入事例

新栽培方式の研究促進と早期の地域展開へ

当社は、農業ICTソリューションOGALにより、 宮城県亘理町(わたりちょう)様 「亘理いちご団地」の研究棟「いちごファーム」における栽培ノウハウ構築および展開をご支援しています。

いちご農地の被災と復興

亘理町は、宮城県南部の太平洋沿岸に位置する町です。 宮城県は東北一のいちご生産地であり、亘理町はその生産量の4割を占めていました。

東日本大震災により亘理町では津波が平野部深くにまで押し寄せ、いちご農地の90%以上が浸水。
農地はがれきに埋もれ、苗やハウスも全滅し、また海水は土壌や地下水にまで染み込んだため、深刻な塩害が発生しました。

その後、東北一のいちご産地復興のため、いちご団地が造成され新しい設備を備えた大規模なハウスと選果場が導入されました。

さらに、栽培方式も塩害で使えなくなった土壌を使わない高設ベンチ方式に切り替えられました。
「亘理いちご団地」では、新設ハウスの設備を活かした新たな栽培や、震災前とは異なる高設ベンチによる栽培など、独自の栽培ノウハウを構築することが必要となり、先行的に整備された研究棟「いちごファーム」において、新たな栽培方式の研究が進められています。
出典:農林水産省ホームページ

いちごファームにおけるOGALモニターの導入

いちご団地では、新設ハウスの設備を活かした新たな栽培や、震災前とは異なる高設ベンチによる栽培など、独自の栽培ノウハウを構築することが必要となっており、当社は、農業ICTソリューションOGALにより、いちごファームにおける栽培ノウハウ構築および展開をご支援しています。

当社のOGALモニター(モニタリングシステムおよびセンサー)は、その研究促進のために導入され、2014年6月から 研究利用が開始されています。

OGALモニターは、ハウスの屋内外に設置した各種センサーから環境情報をクラウド上に自動収集し、遠隔地からPCやスマートフォンで一日や年毎の変化を一目で把握できるシステムです。品種・作型の研究の他、データに基づいた栽培手法の検討が開始され、CO2施用方法の改善や燃料費の削減につながるなど、早期の地域展開を目指した施策に活用されています。イチゴ栽培方式のひとつであるクラウン加温栽培用のセンサーや湯温温度の制御装置などもOGALモニターと合わせて研究に活用されており、産地の活性化や競争力向上に大きな期待が寄せられています。
当社は今後も、品質や収量の向上、省エネルギーが可能な新栽培方式の研究及び早期の地域展開について亘理町を支援していきます。

OGALシリーズについては こちら をご覧ください。

ページトップへ