オルビス株式会社様
ASTERIA Warp導入事例

オルビス株式会社は1987年創業の化粧品メーカー。
2018年から第二創業期を掲げ、従来の通販型ビジネスモデルから、ブランドビジネスモデルに転換。
スキンケアを中心としたビューティーブランドです。
オルビスは、お客様へのきめ細やかな対応のほとんどをシステム化。そのシステムは基幹システムに集中しています。
そのため、新しい販売施策やお客様サービスの追加には、基幹システムの変更が必要になり、迅速な対応が困難な状況でした。
EAI製品であるASTERIA Warpの導入によって、どのような効果があったのか、お話を聞きました。
スピード感ある対応のために ~導入背景
—ASTERIA Warp導入のきっかけや決め手はなんでしょうか。

マーケティング戦略部 ICTシステム開発グループ
グループマネジャー 佐々木 哲哉 様
お客様への新しいサービスや販売施策を始める場合、基幹システムの変更は開発ベンダに依頼する必要があり、期間もコストも生じることからスピード感を持った対応が困難なため、基幹システムを分散させそれらをEAI製品でつなぎ、内製化で迅速に対応していくといった構想を描いていました。
いくつかのEAI製品は知っていたのですが、キーウェアのセミナーでASTERIA Warpの活用方法を詳しく聞くことができたこともあり、具体的な検討を進めることになりました。
当初は別のEAI製品が有力だったのですが、ASTERIA Warpは連携先が豊富であることや、社内での内製化という当社の構想にマッチしていたことが決め手となりました。
また、サブスクリプションライセンスで実証できたことも選定要因の一つです。
—ASTERIA Warp導入の際、不安はありましたか。
社内内製化が本当にできるのか?という点が不安でした。
実際にやってみると、検証用の無償ライセンスで実際に連携フローを構築して検証できたこと、次に本格的なトライアルとしてサブスクリプションライセンスを購入して、実際の業務で利用する連携フローを開発し内製化の効果が確認できたこと、最後に連携フローを開発していて困った際に、キーウェアがサンプルフローの提供やコンポーネントの使い方、開発でつまずいた点を一緒に解決してくれたことなどによって不安は解消されていきました。
業務の合間に学習し、連携フローが完成 ~導入してみてわかったこと
—ASTERIA Warpを導入してみて、気づいたことはありますか
内製化のガイドラインや運用ルールを定めていくことも必要であったことです。
これまでと同じによう要件定義、設計、開発、テストをしていると、スピードにつながらないので、ツールの特性を使ってどこを省略しつつ、スピードと品質を担保するかを組み立てていくことが課題でしたが、ASTERIA Warpの仕様書自動作成機能の利用や、キーウェアのノウハウをお借りすることで、進めていくことができる実感を得ました。
開発期間についても、開発経験のある者で1か月~2か月半(開発工程5日~10日)、経験のない者でも3か月(開発工程20日)ほどで連携フローを作成することができました。
その結果、他のプロジェクトへも適用することができ、次へとつながっています。
—実際にどんな業務を作成しましたか。

マーケティング戦略部 ICTシステム開発グループ
佐々木 拓也 様
ショッピングセンターのオンラインショップに出店している商品の在庫管理をAPIで連携しました。
オンラインショップ側からも実現が難しいと言われるほど、スケジュールが厳しい状態だったのですが、ASTERIA WarpでAPI連携を構築したところ、開発期間が当初予定の1/3、開発実工数が1/5で行うことができ、サービスの提供開始が遅れることもなく、また当社のブランディングとしてもオンラインショップ側との関係構築としても大きな意味のあるプロジェクトを無事に終えることができました。
本来であれば、基幹システムを改修して連携を行います。そうすると、まず費用対効果の調査から始めるので時間がかかり、スケジュールに間に合わなかったと思います。在庫管理をしているExcelから自動でデータを抽出するので、基幹システムの改修が必要なく、開発コストも1/5に削減できました。
通常の開発では、開発言語は何にするかなど、開発に関しての細かなところから決めていくのが大変なのですが、ASTERIA Warpではその工程が取り払われているので、開発スピードが速く、検証も簡単にできる部分が良かったです。
【作成業務1】
卸先ECサイトの商品在庫管理業務


マーケティング戦略部 ICTシステム開発グループ
河野 未来 様
卸先からの注文処理の自動化を行いました。
以前はFAXの注文を受けてから、Excelに手打ち入力で基幹システムに取り込み登録していたので、登録に時間がかかっていました。
そこで、注文の受注をFAXからWeb-EDIを通しての連携に変更し、連携したデータをASTERIA Warpで成形して自動登録するようにしました。
基幹システムを改修すると、200~250時間、3~4か月の時間が必要でしたが、ASTERIA Warpの開発と、Web-EDIの連携が、150時間ほどで完了し、開発工数が4割ほど削減でき、開発期間も予定の1/2の期間で行うことができました。
今まで手で入力していた部分を自動化したことで、入力ミスも大きく減り、月10時間ほどの大幅な工数削減にもつながっています。
現在、注文処理の自動化に対応している卸会社は1社のみですが、自動化の依頼がある卸会社もあり、今後増えていく予定なので、ゆくゆくはすべての卸会社に自動化を広げていきたいです。
【作成業務2】
卸先注文業務


マーケティング戦略部 ICTシステム開発グループ
早川 美穂 様
複数社のBtoB売上情報をAWS上のS3/RedShiftに連携しデータレイクを構築しました。
元々はDBに登録されている情報から必要な情報をSASで参照し、分析していましたが、データレイクを構築することで、直接商品の売上情報を登録し分析することができるようになりました。
他社に卸している商品の売上情報はフォーマットがバラバラなため、ASTERIA Warpで形式を変換し、一括登録を行っています。
例えば、1テーブルを修正するという簡単な修正でもベンダーにお願いすると、修正に5人日程度かかっていたのですが、ASTERIA Warpを利用して自分たちでデータを抽出し加工することで、1/10程度の開発工数と開発時間でできるようになりました。 複雑なものはそのままベンダーにお願いしています。
それまでは、取得していないデータや必要かもしれないデータを取ろうとすると工数と時間がかかってしまい、あきらめることもありましたが、気軽に情報をとることができるようになり、今までできなかった領域の分析ができるようになりました。
現在は、SASは参照に使い、登録はASTERIA Warpに任せています。データ変換やAWS連携がスムーズに実現でき、短期間で開発できました。
ASTERIA Warpを始めたころは、どのコンポーネントを使ってやりたいことが実現できるかわからなくて、キーウェアにサンプルフローを組んでもらい、参照しながら勉強しました。
最初の一歩が難しいけれども、それを越えれば見てすぐわかるツールだと思います。
【作成業務3】
商品売上情報の登録業務

今後の展望
—今後の展望についてお聞かせください。

マーケティング戦略部 ICTシステム開発グループ
グループマネジャー 佐々木 哲哉 様
当社の構想である基幹システムの分散化についてASTERIA Warpで実現しようと考えています。
システム連携・データ連携という枠を超えて、業務をつなぐハブとしてASTERIA Warpを活用していきたいです。
—どうもありがとうございました。
お客様プロフィール
オルビス株式会社

所在地:〒142-0051
東京都品川区平塚2-1-14
資本金:110百万円
従業員数:1,157名(2019年12月31日現在)
事業内容:化粧品、栄養補助食品、
ボディウェアの企画・開発および通信販売・店舗販売
URL:http://corp.orbis.co.jp/