キーウェアソリューションズ株式会社

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トップメッセージ

未来につながる価値を創造していきます

サステナビリティの方針と施策

キーウェアグループは、「創造性に富んだ情報技術によってお客さまの要求を超えたソリューションを提供し、お客さまの夢・理想を実現させ、豊かな社会の発展に貢献する」ことを目指しています。

当社は、デジタル分野のコンサルティングから、ITシステムの構築、導入、運用まで一連のライフサイクルを事業領域として、安全・安心、かつ安定した最適なソリューション(製品・サービス)を提供しています。事業を通じてお客さまや社会のニーズに応えること、経営の健全性と透明性を保ち、誠実な事業活動を推進していくこと、そして事業を通じてサステナブルな社会の実現を目指すことが当社の基本的な考え方です。

このような考え方を社員一人ひとりが正しく理解し実践していくために、当社はサステナビリティ基本方針を策定しています。これは、組織の社会的責任に関する国際規格であるISO26000と対応する7つの重点領域(組織統治、人権の尊重、労働慣行、環境、公正な事業慣行、消費者に関する課題、コミュニティへの参画及び発展)を設定してサステナビリティ活動に取り組むものです。

ISO26000は、組織の社会的責任に関する国際規格で、あらゆる組織がサステナブルな社会の実現に向けて、社会的責任を果たすための指針を示すものです。

組織体制では、社長を委員長とするサステナビリティ委員会を中心として、サステナビリティ基本方針に基づく具体的な目標を毎年設定し、実績を管理し、PDCAサイクルを回しています。例えば、人権に関する教育、セキュリティ事故の防止、環境パフォーマンスの向上、ワークライフバランスの推進、社会貢献活動の推進等を行っています。

当社のお客さまは、官公庁をはじめ、運輸、通信、金融、医療、流通、製造など社会インフラを支える情報システムの構築に携わっており、システムの安全性や信頼性を確保することが社会的責任であると認識しています。そのため、システムの安全性や信頼性を確保する重要性をグループ全体で共有し、情報セキュリティやコンプライアンスに関する教育も行っています。

パーパスとバリューを策定

当社はデジタル技術や社会のニーズの変化を的確に捉えることによって着実に成長してきました。しかし、VUCAといわれる不確実性に満ちている時代においては、同じ視点と同じアプローチで成長し続けられる保証はどこにもありません。

そこで、よりサステナブルな経営を目指し、2025年にパーパスと4つのバリューを策定しました。

当社が果たす役割と社員が結集する指針であるパーパスは、「確かな技術と想像力で未来の扉をひらく」です。

「確かな技術」は、お客さまと社会からの信頼の源泉であり、歴代の社員が培ってきた揺るぎない技術力を指しています。これは当社が守り、受け継いでいく重要な財産です。

一方で、未来は過去の延長線上にはなく、明確な輪郭線を思い描くのが難しくなっていきます。そこで重要なのが、自分たちの針路を切りひらき、手探りで進む手立てを構想する「想像力」です。当社は、社会に必要とされる企業であり続けるために、自ら第一歩を踏み出し、自らの手で未来の扉をひらく使命があると考えています。

4つのバリューは、未来の扉をひらくための鍵です。1つ目は、挑戦(Challenge)によって成長と発展を生み出すこと、2つ目は、楽しむ(Enjoy)ことにより心を躍らせ、発想と創造を通じて新たな価値を見つけること、3つ目は、チームワーク(Teamwork)によって心をひとつにし、大きな喜びを分かち合うこと、4つ目は、誠実さ(Integrity)を通じて共感と信頼を獲得し、絆を強くしていくことです。

また、パーパスに込めた想いを、言葉だけでなく視覚的にも共有したいと考え、キービジュアルも新たに制作しました。このビジュアルには、当社の価値観や未来に向けた姿勢を象徴的に表現しています。

新たに定めたパーパスと4つのバリューは、当社の企業価値を高めていく北極星であり羅針盤です。視界不良の海原へ漕ぎ出すために、当社は「キーウェアグループだから頼めること」「相談できること」に応え、お客さまと社会の持続的な発展に貢献していきます。

「人」を生かす体制と施策

SIerである当社にとって、最も重要な資産は「人」(社員)です。社員が日々の仕事を楽しみ、助け合いながらお客さまや社会の課題解決に挑戦し続けることは、当社の成長につながります。そのような中長期の視点を持って、社員にはグループ内目線で物事を見るのではなく、業界目線に立ち、業界の最先端を見極める目線で考えることが重要と伝えています。グループ内外のステークホルダーと積極的に接することは、社員それぞれが視野と思考の幅を広げることにつながります。

社員が生き生きと仕事と向き合える快適な環境を構築していくために、当社はIT環境の整備を進め、グループ内のコミュニケーションの活性化と業務の効率化を推進しています。育成の面では、社員それぞれが目指すキャリアの構築を支援することを目的とした企業内大学「キーウェアアカデミー」を開設しました。また、グループのサステナビリティ基本方針を明確にし、社員それぞれが自分なりに重要だと思う社会課題を特定し、解決に取組むこと、そのために新しいソリューションや事業をつくり出すことを目指して、継続的に教育研修や社員参加のイベントを行っています。例えば、2023年からはSDGs達成に向けたロードマップを策定し、社員全員が17のゴールと自分の仕事を結びつけながら、持続可能な社会の実現に貢献しようと取り組んでいます。

働きやすい職場環境を整備

社員の活躍を促進していくためには、社員の心身の健康と、公私ともに生活を充実させることも重要です。そのための職場環境づくりとして、当社は健康経営とワーク・ライフ・バランスの実現を推進し、育児、介護、看護など個々の家庭の事情にも対応できる柔軟で多様な働き方ができる制度を整備しています。

実績として、当社は2019年に健康優良企業の認定を受け、2020年からは6年連続で「健康経営優良法人」の大規模法人部門に認定されています。また、2019年には厚生労働省の「子育てサポート企業」の認定を受け、その証である「くるみん」を取得しました。

より働きやすい職場環境を整備する施策として、2026年夏には本社を世田谷区から新宿に移転する計画を進めています。

新宿は当社が最も長く本社を構えていた場所です。ただ、設立から1990年代まではお客さま先に駐在して業務を行う社員が多かったことや、一時期本社機能が分散していたこともあって、それがグループ内のコミュニケーションを制限する要因となっていました。

新たなオフィスでは、現在6フロアに分かれて働いている社員を1フロアに配置します。社員同士の対面でのコミュニケーションを促すことで、業務の効率化や生産性向上につながるアイデアや、イノベーションを生み出す発想が生まれる環境を整えます。また、アクセス性に優れた都心への移転は、社員のエンゲージメント向上、優秀な人材の確保、営業力の強化といった効果も期待でき、お客さまや取引先とのコミュニケーションと共創を図ることにもつながります。

次の60年もサステナブルな成長を実現

2025年、キーウェアソリューションズは設立60周年を迎えました。

10年前の50周年時を振り返ると、当時は2008年のリーマンショックの余波が続き、業績が伸び悩んでいました。しかし、出口が見えない退潮傾向の不安を感じる一方で、今こそ反転攻勢に打って出る時期が到来したのだとみんなで問題意識を共有しました。

結果、2015年が業績の底となり、その後の10年間は右肩上がりで成長を続けています。40年間の創業家経営を経て、上場企業となった今世紀最初の四半期を「成長」で締めくくることができたことをキーウェアグループ社員と一緒に祝いたいと思います。

直近の市場環境を見ると、当社の事業領域であるITは、今やさまざまな社会課題に対応していくための必要不可欠な存在となっています。今日のICTの利活用は仕事と生活のあらゆる細部に広がり、当社が果たす役割の範囲が広がっています。

今後は、パーパスを指針として、ITの持つ無限の可能性にチャレンジしながら新たな価値を創造し、広く社会に提供していきます。質の高いソリューション提供のみならず、お客さまに提供するまでの全過程においてコンプライアンスを徹底し、確実なプロジェクト管理を行うことを心がけ、常に最先端技術の探求と普及に取り組んでまいります。

今後も、ESG経営の推進を通じてステークホルダーの皆さまに信頼され、成長を期待される企業であり続けるために、社員の個性と能力を生かし、さらなる企業価値向上に努めてまいります。60歳の還暦を迎え、生まれ変わろうとするキーウェアグループにぜひ注目してください。

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