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2016/10 2016年度第6回Knowledge Transfer

 2016年10月27日(木)、今年度6回目となる「Knowledge Transfer」を開催しました。今回はその第2部で以前から検討していたディベートを行ってみました。

 最近の大学では実際にディベートを実施する講義もあるようですが、今回の参加者は経験が無かったので、試行錯誤で取り組みました。

 ディベートの実施方法はYouTubeでも見ることができるので、入門編として2回目の「Knowledge Transfer」内で視聴したのですが、いざ実践してみるとその効果もなく、ほぼぶっつけ本番の状態でした。

 ディベートの進め方は、まずテーマに対して肯定側と否定側に別れ、以下のように立論(肯定、否定の立場で説明)、質疑(立論に対しての質問、確認)、反駁(立論に対しての議論)というフェーズで進み、最後は肯定側と否定側のどちらがよかったかを審査員がジャッジメントして終了となります。

実施項目 説明 ポイント
立論 議論のたたき台を提出するフェーズ。
「○○は、××するべきである」というテーマに対して肯定または否定する、最初のスピーチ。
なぜ、肯定/否定するのか、自分たちの立場を明確にする。
プレゼンテーションに近い。
何を伝えたいかを事前に整理して、プレゼンテーションの流れを意識する。
ジャッジや観客から主張や立場を理解してもらうことが目的。
質疑 相手の立論の中身について質問するフェーズ。
相手の立論の中で「聞き取れなかった部分」「理解できなかった部分」を確認するためのスピーチ。
唯一、肯定側と否定側が直接コミュニケーションを取る。
プレゼン後の質疑応答のイメージ。
質疑側は不明点を確認する、次の反駁で必要な情報を集める。
応答側は質問されたことに対して立論を参照して答える。
反駁 お互いの立論の中身について議論するフェーズ。
お互いの立論やこれまでの議論の中身をチェックして、自分たちの方が相手の議論よりも勝っていることをアピールするためのスピーチ。
目的はジャッジに選んでもらうこと。
クロージングに近い。
相手の議論に反論しても良いが、ダメ出しをする場ではない。
→ 反論と合わせて代替案やメリット・デメリットを提示する。

 まず初めに肯定側と否定側の立場となって議論するメンバーを3名ずつ指名します。
 今回のテーマは「洋画は吹き替え版で観るべきである。是か非か。」で、字幕派と吹き替え派に分かれて司会者の指示に従い議論しました。

立論

・声優の声と映像の口が合わない
・俳優の生の声がわからない
・吹き替え時の言葉が制限されている
・原作を忠実に見ることができる
・吹き替えだとアメリカンジョークがオヤジギャグになる
・声優の顔が思い浮かんでしまう
・原曲を違う日本語で訳されるので、原曲のイメージが崩れる

               ・・・・etc.
・誰でも見ることができるので、字が読めない小さな子供にも良い
・物語に集中できるので理解しやすい
・声優によってはオリジナル以上の魅力がある
・3Dだと字幕が鬱陶しい

              ・・・・ etc.



 

質疑、反駁

 話が長くなるので質疑、反駁は省略させていただきますが、なかなか活発な議論が・・・


ジャッジメント

 最後に5人の審査員がどちらが良かったかを判断し、2対3で吹き替え派の勝利となりました。

 良かった理由を審査員数名が回答した後、最後に現在PM研修に参加している相馬君が非常に適切なアドバイスを行い、ここで研修の成果が現れたことに一同納得しました。

 一回目としては試行錯誤でしたが、思ったよりも形になったかと思います。

 今後も、月1回のペースで「Knowledge Transfer」を開催する予定です。
 企業秘密に関わることや、セキュリティポリシーの関係から公開が難しい回については見送らせていただきますが、このホームページに公開できる内容の回は今後も掲載していきます。ご期待ください!!

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