コンタクトセンター

ライフアンドデザイン・グループ株式会社（以下、LADG）様は、2016年の創業以来、本業である葬祭業のほか、葬儀業界に特化した経営コンサルティング事業を展開されています。実態が見えにくい葬儀業界において、家族葬などの小規模葬儀に特化し、「パッケージされた分かりやすいサービス」「低価格だが高品質のおもてなし」「出店スピードの速さ」などを強みに、事業を拡大されてきました。人・組織・社会に幅広い変革をもたらす終活イノベーション企業として、AR（拡張現実）やVR（仮想現実）といった先端的なテクノロジーの活用にも積極的な同社がこのほど取り組まれたのが、配置業務の改善です。
近年、人口の高齢化などの影響により、葬儀業界では葬儀件数に対する人手不足が問題となっています。なかでも、急を要する葬儀関連業務において大きな課題となっているのが、スタッフや車両を手配する「配置業務」です。もともと閉鎖的といわれていた葬儀業界では、ほかの業界に比べて業務のIT化が進んでおらず、葬儀の予定や搬送車・霊柩車の配置状況などを、手書きで管理するといったアナログな手法が一般的で、非効率的・労働集約的な側面が大きくなっていました。また、属人的な業務になりがちなため、効率性を把握すること自体も難しい状態でした。
そこで当社は、こうした長年にわたる業界の課題と、その解決を目指すLADG様の思いを丁寧にヒアリング。その上で、新たに「人員配置システム」を提案・開発しました。本システムは、これまでアナログ管理が行われてきた配置業務を本部のコンタクトセンターで一括し、遠隔コントロールするものです。人員や車両の配置状況をはじめ、タスク入力、葬儀情報、葬儀場の空き状況等を一括管理できるだけでなく、スマートフォンのGIS（Geographic Information System：地理情報システム）の活用によって、スタッフや車両が現在どこにいるかをリアルタイムで把握できます。このため、突発的に発生する葬儀関連業務に対して、最適な人員と車両をスムーズかつ迅速に配置・運用することが可能になります。
LADG様は早速同社グループの葬儀社の配置業務を担うコンタクトセンターに導入し、配置業務の効率化を実現されました。将来的にはグループ外企業への販売も予定されています。今後も、すべての人々のライフデザインをサポートすることを目指し、テクノロジーを活用した革新的なサービスの提供に取り組んでいかれます。
業務管理をアナログからデジタルへシフトしていくデジタルトランスフォーメーションの動きは、企業が生き残り、成長していく上で、もはや欠かせないものとなっています。当社は引き続き、お客様のさらなる成長と企業価値向上をはかるためのさまざまなソリューションを提供してまいります。

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