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老舗百貨店の働き方改革を推進、生産性向上にITで貢献
株式会社藤崎 様

株式会社藤崎 本店

文政2(1819)年に宮城県仙台市で創業した、200年の歴史をもつ老舗百貨店。仙台市を中心に東北地方で店舗を展開し、同エリアにおける百貨店売上額第1位。

東北地方を代表する老舗百貨店、株式会社藤崎様は、「地域に暮らすお客さまのために」という創業以来変わることのない理念のもと、地域社会に対して積極的な貢献を続けておられ、地元の方々から長年にわたって親しまれています。
また、お客さまとのコミュニケーションや信頼関係を大切にし、対面販売やきめ細やかなサービスといった、百貨店ならではの「おもてなしの心」を守り続けると同時に、ECサイトの強化や地元企業・大学と連携した新たな事業の展開など、常に伝統と革新を意識した取り組みをされています。
創業200周年という大きな節目を迎えた藤崎様が着手されたのが、ITを活用した業務の効率化です。そこには、従業員の働き方改革の実現とともに、百貨店の本質である「きめ細かな対面接客サービス」に、従業員がより注力できるようにしたいとの強い思いがありました。
当社は、そうした藤崎様の思いや現状の業務における課題をヒアリングさせていただいた上で、後方事務業務にRPA*を活用することを提案しました。
RPAとは、これまで人の手に頼って行ってきたデータの入力や転記、チェックといった定型的な業務を、高度な技術を備えたソフトウェアによって自動化することで、人間が行うよりも正確に、速いスピードでこなせるために、労働生産性向上に貢献する新たなテクノロジーとして注目されています。

第一歩として取り組んだのが、お中元・お歳暮シーズンにおける商品情報の端末入力やデータ集計といった、定型業務の自動化です。これまでは商品名や番号の登録などをすべて手作業で行っていたため、繁忙期には多くの人手を要し、肝心の対面販売や接客業務に十分な時間を割けないことが現場の大きな課題となっていました。

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RPAの適用に向け、当社はまず一つひとつの業務の棚卸・分析からスタート。ソフトウェアロボットが自動的に事務処理を行うために必要なルールや判断基準の作成を行いました。今回は藤崎様のご協力もあり、3カ月という短期間で導入が実現しました。
導入後は、手作業で行う場合と比べて3人×20日分の業務量が削減できると見込まれており、その分の時間や人手を接客業務にあてられると期待されています。藤崎様では引き続き、資料作成や管理業務支援といったコーポレート部門の業務にもRPAの適用を広げ、社内の働き方改革を推進されていく予定です。
このように、これまで多くの時間と人手を費やして行ってきた定型業務をソフトウェアロボットに代替させ、生産性の向上をはかるという動きは、今後ますます加速していくことが予想されます。当社はこうしたニーズを的確にとらえ、RPAを活用したソリューションの提供をさらに広げてまいります。

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*Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略