新生銀行様は、個人および法人のお客さまに向けてさまざまな金融商品・サービスを提供されています。個人のお客さまに対しては、現在、首都圏や全国主要都市を中心に店舗を展開されています。従来の金融機関にはなかったユニークなサービスを次々と打ち出し、例えば、ATMの入出金手数料を24時間365日無料にする、実店舗を持ちながらインターネットバンキングを他行に先駆けていち早く積極展開するといった画期的な取り組みで、多くのお客さまから支持を集めています。

中でも力を入れているのが、外貨預金や投資信託といった資産運用に関する商品です。お客さま一人ひとりに合った商品を提案するため、かねてより電話や店舗で運用に関する相談に応じる「資産運用コンサルティングサービス」を行っておられますが、このほど店舗における同サービスのさらなる強化をはかるべく、ペン入力タブレットを導入されました。

これまで同行では、お客さまが来店されて口座を開設する場合、お客さま自身に申し込み内容を店頭のパソコンに入力していただいていました。しかし、キーボード操作に慣れていない方も多く、その都度負担をおかけしていました。さらに、店舗スタッフがシステムに入力し直すといった手間も生じておりました。

キーウェアは、こうした現場の課題やニーズをきめ細やかにヒアリング。その上で、ペン入力タブレットによる新たな口座開設アプリを提案し、基本設計から製造、テスト、導入までの全工程に携わりました。アプリは、お客さまが紙に記入する時と同じような感覚で使えるよう、ペンで直接手書き入力できるようにし、氏名のローマ字自動変換などの入力支援機能も搭載しました。また、入力した内容は瞬時にデータ化され、同行の東京の事務センターで一括処理されるため、店舗での事務処理作業にかかる時間や手間が大幅に軽減。その分スタッフは、お客さまのニーズをじっくり聞き取り、商品の説明や提案を行うといったコンサルティング業務に、より多くの時間を割けるようになりました。

開発にあたっては、実際に店舗で使っていただき、お客さまやスタッフの要望をもとに改良を重ね、「誰もが快適に使えるアプリ」を実現。約2カ月弱という短い期間で、コストを抑えて、お客さまの利便性向上と店舗業務の効率化を両立するアプリを開発したことに、高い評価をいただきました。同行では、今後外貨送金や国内送金といった業務にもペン入力タブレットの導入の拡大を予定されています。

キーウェアは創業以来、金融分野へのITの活用に取り組んでまいりました。これからも豊富なノウハウと実績を生かし、金融機関向けサービスの提供に努めてまいります。