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営業担当取締役に聞く 今後の受注拡大戦略 大型案件の確実な受注とITニーズの高い業種への提案強化で攻めの営業を展開します。

マーケティング&セールス部門の日々の営業活動について教えてください。

当部門はNECグループをはじめとした大手SIer※1を担当する第一営業部、民間企業を担当する第二営業部、東北支店をはじめとする地方の営業拠点によって構成されています。
第一営業部では、主に大手SIerのお客さまとシステム開発ニーズや技術情報などの交換を密に行い、当社の強みを発揮できる案件を見出すべく日々活動しています。技術部門とも連携し、技術要員や開発体制の提案を積極的に行い、大型案件の受注をはかっています。
一方、第二営業部では民間企業のお客さまに対して、経営課題解決に向けたソリューションの提案を行っています。新規顧客獲得に向けては、働き方改革など企業にとって関心の高いテーマでセミナーを開催し、最新のソリューションやサービスを紹介しています。また、「SAP」「Biz∫(ビズインテグラル)」「IFS」といったERP※2パッケージの開発メーカーと協業関係を構築し、戦略を共有しながら提案活動を実施しています。
東北支店は、「地域に根ざした頼れる会社」を目指し、お客さまへの定期訪問やセミナーを行って地域のニーズを掘り起こすとともに、RPA※3の導入提案や新規事業にも積極的に取り組んでいます。

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働き方改革をテーマにした企業向けセミナーの模様

営業活動を行う上で強みとなっているのは、どのようなことですか?

最大の強みは、業種・業務ごとの多様なノウハウを社内に有していることだと自負しています。
当社グループは長きにわたり、官公庁、鉄道、通信、金融といった社会や暮らしの基盤を支える多様な情報システムの構築に携わってきました。一口に情報システムといっても、業種や業務が違えば、求められる技術やサービスも違います。そうした違いを理解し、業種・業務ごとに長年継続して開発に取り組んでいるシステムエンジニアを擁しているからこそ、それぞれのお客さまのニーズにきめ細かに対応できるのです。多くの実績を重ねる中で、当社グループはお客さまから揺るぎない信頼を得てきました。そうした信頼が、新規顧客を開拓していく上でも強みになっていると感じます。

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取締役 執行役員 マーケティング&セールス担当 山本 浩昭

営業活動でこれから注力していくことをお聞かせください。

国内では、2020年のオリンピックイヤーに向けて、官公庁やホテル業界などでIT投資意欲が高まっています。また、製造業界を中心に、競争力強化に向けて世界標準の基幹システムを導入し、仕入れから生産、在庫、販売までの流れを一括管理したいというニーズも増えてきました。こうした旺盛なIT投資マインドを追い風に、より積極的に営業活動を進めていきます。
具体的には、既存の大手顧客については、システムの周期的な更改に合わせて発生する大型案件の確実な受注を目指します。技術要員の事前確保など開発体制を早期に整えていきたいと考えています。
民間企業向けには、前述したERPパッケージの営業活動をさらに推進していきます。導入実績が増えるにつれ、お客さまのニーズとシステムを効率的に適合させることができるので、提案活動をより有利に進められるようになり、手応えを感じています。今まで以上に「攻めの営業」を展開し、当社グループの成長に大きく貢献したいと考えています。

※1 SIer:企業や官公庁の情報システムの企画から設計、開発、保守・運用までの業務を一貫して請け負う事業者のこと

※2 ERP:Enterprise Resource Planningの略。企業のヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を統合的に管理し、受注・販売管理、在庫管理、生産管理、会計といった企業の基幹業務をサポートする統合型ソフトウェアパッケージ

※3 RPA:Robotic Process Automationの略。これまで人手に頼って行ってきたデータの入力や転記、チェックといった定型的な業務を、高度な技術を備えたソフトウェアによって自動化すること