MESSAGE

60周年記念ご挨拶

技術革新とともに歩んだ60年

おかげさまで、キーウェアグループは2025年に創立60周年を迎えました。

当社が創立した1965年は、コンピューターが一部の企業で使われ始めた時代で、「IT」という言葉はまだ一般的ではなく、主に研究機関で使われるにとどまっていました。その後、コンピューターの性能は飛躍的に向上し、デバイスは多様化。インターネットの普及が進み、クラウドやAIも発展を遂げ、私たちはこうした技術革新の流れとともに歩みながら、60年の歴史を築いてきました。

時代の変化のなかで、私たちは変革を見極め、社員とともに学び続ける姿勢を大切にしてきました。その姿勢こそが、今日のキーウェアグループを支えています。

この約60年を支えてくださったのは、お客さま、パートナー企業の皆さま、株主の皆さま、地域社会の皆さま、そしてともに挑戦を続けてきた社員の皆さんです。心より感謝申し上げます。

60周年の節目に、企業の存在意義を再定義

システム開発の内製化が進む流れの中で、SI企業の役割は変化しつつあります。当社グループは、お客さまの内製化を支援しながら、より付加価値の高い領域へとシフトしていきます。

そのために、日頃から社員に伝えていることが2つあります。ひとつは、社員一人ひとりが専門性を高め、提供する価値をお客さまに実感していただくことです。内製化が進むことで、お客さまが当社に求める技術や知見は一層高度なものとなっています。だからこそ、社員一人ひとりが自身の強みを磨き、その価値を最大限に発揮することが重要です。誇りと責任を持ち、信頼される存在であり続けたいと考えています。

もうひとつは、パートナー企業の皆さまとの信頼関係を築き、共に成長していくことです。多様なスキルや経験を持つパートナー企業と連携し、新たな価値を創出することが、さらなる発展につながります。また、こうした共創が、お客さまへの大きな貢献につながると確信しています。

60周年は、人生に例えると還暦にあたります。還暦は、暦が一回りし、新たなスタートを切る節目の年です。私たちも「第二の創業」と位置づけ、会社の存在意義を見つめ直しました。創業時の誇りを振り返り、変化する時代に対応しながら、次の成長へ向かうための基盤を築く必要があると考えています。その決意を形にするため、次の時代を見据え、新たなパーパスとバリューを策定しました。新たなパーパス「確かな技術と想像力で未来の扉をひらく」のもと、これまでの歩みを大切にしながら、さらなる成長と社会への貢献を目指してまいります。

新たな挑戦を続け、飛躍の10年に

2025年は5ヵ年中期経営計画「Vision2026」の4年目を迎え、目標達成に向けた重要な局面に差し掛かります。これからの時代も変化を捉え、新たな価値を生み出していくために、さらなる挑戦を重ねていきます。

当社が創業時から担ってきたシステム開発事業では、時代とともに変化するニーズに対応するため、新たな開発手法の活用や最新技術を積極的に取り入れながら、より高品質で付加価値の高いソリューションを提供していきます。加えて、企業のデジタル化が進む中、お客さまとともに新たな可能性を広げていくことも欠かせません。SI事業では、DXの実現に向けて、お客さまの課題解決を支援するとともに、長年にわたり提供してきたERPソリューションの価値をさらに高め、変化するビジネス環境に適応するIT基盤を支えることで、企業の競争力向上に貢献していきます。さらに、これまで培ってきた技術やノウハウを活かし、新たな事業領域にも挑戦します。農業ICTソリューションの提供やデジタル金融分野への取り組みを通じて、ITの可能性を広げ、社会の発展に貢献していくことも、私たちの大きな使命の一つです。

これからの10年、培ってきた知見をもとにさらなる成長を遂げ、新たな価値を生み出しながら、より良い社会の実現に貢献してまいります。
今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

キーウェアソリューションズ株式会社
代表取締役社長 三田 昌弘