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キーパーソンに聞く
システム開発事業の取り組みと今後の戦略

システム開発事業を統括する斉藤取締役と水田IoT&クラウドシステム事業部長に聞きました。

システム開発事業の事業領域と特徴について教えてください。

斉藤:当社グループ売上高の約7割を占める中核事業で、官公庁をはじめ運輸、通信、メディア、金融、医療といった社会インフラを支える企業の基幹システムを中心に開発をしています。豊富な業種・業務ノウハウや技術力に加えて、大規模なシステム開発を完遂できる高いマネジメント力が我々の強みです。これらを基盤に、NECグループ、NTTグループ、JRグループ情報会社といった大手ベンダー、大手SIerと長年にわたり信頼関係を築いており、安定的な受注につながっています。

システム開発事業におけるお客様のニーズ、それに対するキーウェアの取り組みを教えてください。

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取締役 執行役員 システム開発事業担当
斉藤 郁夫

斉藤:コロナ禍において、IT投資計画を延期している業種もありますが、引き続き意欲的な業種もあります。安心・安全の確保を進める公共系などもその一つで、大型のシステム構築需要も継続しています。ただ、お客様からの引き合いが多くあっても、開発体制を準備できないと受注できませんので、担当事業部だけでなく事業部を越えて技術者を集めるなど、案件に応じた体制構築をしっかりと進めています。また、高いマネジメント力を持つプロジェクトマネージャーの育成にも取り組んでいます。
技術面では、クラウド上でのシステム開発への転換が加速していますので、案件の受注拡大や技術者育成に注力しています。また、より先進的なIT技術を活用することで事業領域を広げることにも取り組んでいます。その中核を担うのが2年前に新設したIoT&クラウドシステム事業部です。

IoT&クラウドシステム事業部の役割と取り組みについて教えてください。

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IoT&クラウドシステム事業部長
水田 貴之

水田:当事業部は、様々なモノがインターネットに相互につながる(IoT)社会において、我々の強みを生かし貢献していくための取り組みを進めています。具体的には、今後事業を拡大していく上で不可欠なIoTやクラウドといった新技術を修得し、開発ノウハウを構築しています。それらを全社に展開することで、各事業部がそれぞれの業務ノウハウを生かし対応領域を拡大できるように取り組んでいます。 IoTについては、現在多くの企業が導入の必要性を認識し、業務に関する膨大なデータの収集・可視化に取り組んでいます。ただ、肝心の「集めたデータをどう使って業務改善や生産性向上につなげるか」というところで模索しているのが現状です。例えばある自動車メーカーは、車を構成する全部品からリアルタイムでデータを集め、どこかの部品に不具合が出たら製造工場や発注先などを特定できるようにしています。このように収集したデータを製品の品質向上などにつなげた成功事例を作ることで当社グループの技術力や開発力をアピールし、事業化を目指していきます。

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女性活躍推進セミナーの模様

今後の展開についてお聞かせください。

斉藤:デジタル技術を活用し変革に取り組む企業が増えるなか、お客様が目指す目標を的確に把握し提案することで大型案件の受注拡大や業績向上をはかっていきます。そのために、社員のスキルやグループ内の連携をさらに強化していくことに加えて、当社と異なる強みを持つ外部パートナーとも積極的に連携し、事業領域や顧客基盤の拡大を進めていきます。