キーウェアソリューションズ株式会社

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第3回 シンクライアント対談記事

どこまで浸透する? シンクライアントの将来像

はじめに

シンクライアントは、セキュリティ対策のコアシステムとして注目されつつあるが、実際の導入ベースはまだまだ大きいとは言えない。シンクライアント特集の最終回は、シンクライアントの新潮流GO-Global®の導入事例と、これからのセキュリティシステムのコアは何か、そしてシンクライアントの将来像について語っていただくことにした。

前回はハイブリッドシンクライアント ソリューションを中心にお話をお伺いしました。今回は、現在のGO-Global®からその先についてお話を伺いたいと思います。現在のGO-Global®全体の導入状況や実績についてお話を伺えますか。

  • 松田氏
     実績などの詳しい内容は、現状では伏せさせていただきますが(苦笑)、数年前の小規模、限定的需要がこの2~3年で変化してきています。その理由は、さまざまな要件があるかと思いますが、ひとつは技術進歩によるパフォーマンス向上による注目度アップ、セキュリティ対策ソリューションとしての需要増、シンクライアント市場全体の成長などが考えられると思います。シンクライアント市場全体では、一時的に危機もあったのですが、今は成長の波に乗りつつあるかな、という印象をもっています。

  • 山田氏
     当社のお客様に限って言えば、いままでは中規模かつ限定的な導入という事例が多かったのですが、徐々に全社規模や新規事業などのへ導入検討などが増えてきています。いまのところは、大学や教育系団体に実績ができつつあり、お客様の反響も良く、それが高評価として結びついてきています。また、コールセンターのような環境の需要も多くなり、今後さらに増えていくものと予測しています。

  • 松田氏
     国内のGO-Global®の動きを言えば、大企業での採用が増えてきていることが目立ちます。いままでも大企業での採用はありましたが、全社的規模での導入はこの2年でかなり増加してきています。数千クライアントという規模での導入が増えているのは嬉しい限りです。また、金融業や自動車産業といったところでの導入事例もありました。

  • 加藤氏
     シンクライアント市場全体で引き合いが増加しており、GO-Global®の製品特性からセキュリティ需要やサーバ統合需要も増える一方です。これらの需要について、大いに期待できそうな感触です。このような需要に応え、お客様のベネフィットに繋がるようなご提案ができるように努力していきたいと考えています。

GO-Global®をはじめ、シンクライアントに対してのユーザの関心事項はどのような点が多いのでしょうか?

  • 松田氏
     多くのお客様はクライアントの一元管理などの運用性・管理特性を評価され、近年ではセキュリティ対策に敏感なユーザ層からコンプライアンス対策のコアとしての需要が高まっています。しかし、全体的にシンクライアント市場は成長途上にあり、まだまだ規模が大きいとは言えません。ユーザ全体へのシンクライアント自体の認知度不足も否めず、導入メリットや特性についてもご理解を賜るようにしていきたいと考えています。また、この市場はライバルの知名度が高く、GO-Global®はまず名前を知ってもらうことが課題になってしまっていますね。

  • 加藤氏
     当社にお問い合わせのあるお客様は、導入を具体的に検討される方が多いので、使用環境や使用可能なOSについてなど具体的な導入関連事項に関心が集中しています。また、サーバや端末の新規導入の必要性についてのご相談も多いですね。この辺については、当社のハイブリッドシンクライアント ソリューションなどをご案内させていただき、具体的にご検討いただいています。

  • 山田氏
     そのほかには、特定のアプリケーションが動作するのか否か、といった心配事項も多くなっています。Officeなどのソフトウェアなどは確認がとれていますが、企業オリジナルのアプリケーションについてはテスト・検証が必要です。このため、新宿ソリューションセンターや検証環境のご提供などで実際にテストをしていただき、確認してもらってから導入というケースも多くなってきています。比較的手軽にテスト・検証ができるのも、ハイブリッドシンクライアント ソリューションの利点のひとつなのかもしれません。

導入後のユーザの反応や声については、どのようなものが寄せられていますか?

  • 山田氏
     ご不満の声もほとんどなく、かなり好評です。たとえば、従来のシンクライアントシステムでは実現が難しかったCADアプリケーションの利用についても、ハイブリッドシンクライアント ソリューションにて稼働できた事例もあり、お客様から高い評価をいただいております。このように、厳しい環境でも実用性の高さを証明できていることに満足しています。

  • 加藤氏
     現場の管理者の方たちからは、工数の削減や負担の軽減ができ、何よりもセキュリティ性向上に大きく貢献できている というお声をいただいています。

  • 鳥飼氏
     エンドユーザからは、前にも触れたとおり、環境や操作が変わらないので反応が薄いようです。しかし、別のシンクライアントシステムからGO-Global®に乗り換えられたお客様のエンドユーザ部門からは、“レスポンスが良くなった。満足している”との声をいただいております。やはりこの点は、GO-Global®のアドバンテージになっていますね。

現在の販売面などの課題は何だとお考えでしょうか?

  • 松田氏
     とにかく知ってもらって使ってもらうこと、これに尽きます。使ってもらえば、良さを実感していただけると確信していますが、なかなかそこまでが難しいのが実状です。そしてシンクライアント全体のさらなる需要の喚起が欲しいところです。ニーズが高まれば、新しい技術開発も促進され、さらに利便性の向上が期待できるのですが・・・。
  • 山田氏
     私どもSIerの立場としても、とにかく使ってもらうことが一番の課題になっています。一度使ってもらえば、良さをご理解いただけるはずです。そのために、当社の新宿本社にソリューションセンターを開設し、体感していただける環境を作ったわけです。

  • 加藤氏
     コンサルティングの立場からの課題としては、ハイブリッドシンクライアント ソリューションは段階的に導入できるというメリットをもっとクローズアップしていきたいと考えています。この点がもっと広く認知していただけるようになれば、導入促進に繋がると思っています。

将来的にGO-Global®はどのように進化していくのでしょうか?

  • 松田氏
     技術的には、現状の課題であるストリーミングなどに対応していきます。すでに開発元ではそういった動きもありますので。あとは、何度も言いますが需要次第で・・・。さらに、ビジネス市場での拡大と同時にコンシューマ市場への進出も。スマートフォンなどに採用されれば、これも現実になると思います。かなりの難関だとは思いますが、決して夢ではないとも考えています。もっと身近な進化像としては、実用性の向上でしょうか。レスポンスの高速化、ユーザビリティの改善、管理性の革新的進歩など、こういった貢献ができるように、さらに努力していくつもりです。

  • 加藤氏
     実は、将来像というより現在進行形の話なのですが、パッケージアプリケーションのベンダーさんなどに製品販売の新しい形態(SaaS)のコアシステムとして利用してもらう話が進行しています。ハイブリッドシンクライアント ソリューションの環境とそれらをセット的に販売するといった新ビジネスの実現性は十分にあると感じていますので、ぜひとも実現してほしいところです。また、これら以外でも新規ビジネスへの採用が検討されていますので、いつか皆様にご報告ができる日が来ることを楽しみにしています。

  • 山田氏
     これはすでに実用化している例なのですが、自宅にいながら会社用PCの環境を提供し、自宅上のPCのウィンドウ内で会社環境を使うという利用がはじまっています。学校や教育関係のユーザが、個人情報を扱いたいが自宅PCはウィルス感染による情報漏えいの危険性、ノートPCの持ち歩きは紛失などの情報漏えいの危険性があり、避けたい。しかし、仮想PC環境をリモートで呼び出して、自宅で作業すれば、情報漏えいの危険性は最小限で済みます。このような仮想SOHO的な使用形態は、業種・業態を越えて進んでいくと思います。このような新しい利用形態に柔軟に対応でき、さらに安全かつ強力にサポートできるのがGO-Global®であり、当社のハイブリッドシンクライアント ソリューションだと思います。また、新しい使い方がドンドンと開発され、進化していくことを期待していますし、そのサポートをしていきたいと考えています。

まとめ

GO-Global®の将来像は?

  1. 基幹部門からSOHOまで多くの市場で実用化
  2. SaaSなどでの新ビジネス提供のコアシステムとして活躍
  3. ストリーミングなどにも本格対応、新技術への対応も強化

ハイブリッドシンクライアントの導入事例

GO-Global®は歴史あるシンクライアントシステムとして着実にユーザ層を拡大しており、国内外の導入実績も多数を数えています。SIerをはじめ、パートナーも国内外の有力企業が加わっており、なお拡大中です。

国内事例

導入企業 目的 同時接続
ユーザ数
某県庁 既存業務システムのSBC(シンクライアント)化 約450
介護支援サービス会社 既存業務アプリケーションのWeb化 約250
大手住宅メーカ 関連企業統合に伴う基幹業務システムの統合 約250
某大手ゼネコン 既存業務システムの統合、Webでの利用 約300
某大手デパート 基幹業務システムのWeb化 約300
某最大手流通 基幹業務システムのWeb化 約3,000
某地方銀行 基幹業務システムのWeb化 約400

海外事例

導入企業 目的 同時接続
ユーザ数
最大手通信会社(EU) 基幹業務システムのWeb化 約12,000
最大手携帯電話会社
(米国)
基幹業務システムのWeb化 約15,000
大手半導体メーカ
(米国)
半導体製造(EDA)の利用 約5,000
大手半導体メーカ
(米国)
半導体製造(EDA)の利用 約1,000
米国海軍 作戦遂行関連システムの統合 約1,200
米国陸軍 作戦遂行関連システムの統合 約2,500

* OEM製品としての出荷を含む

用途別の導入事例

  • 某国内福利厚生アウトソーシング企業
    • サーバの統合(拡張性、運用効率の改善)、業務アプリケーションのレスポンス改善、オペレータによる情報漏えい防止のために導入。
  • 某国内建設企業
    • 全国に点在するサーバ(約200台)の統合、クライアント端末の運用軽減のために導入。
  • 某官公庁
    • 教育施設における情報漏えい対策のために導入。生徒用端末はシンクライアントを採用。教官用端末はファットクライアントを採用。ICカード認証を追加し、ログイン認証の強化を実施。

Hybrid ThinClientおよびハイブリッドシンクライアントは、キーウェアソリューションズ株式会社の登録商標です。
記載している内容は、予告なく変更されることがあります。

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