キーウェアソリューションズ株式会社

製品・ソリューションProducts and Solutions

埼玉県毛呂山町様

シンクライアント導入事例

埼玉県南西部に位置する毛呂山町の総面積は、34.03k㎡。東西9km南北7.5kmという土地に1万4000世帯、人口3万9000人が暮らしています。山地と平野が混在する豊かな自然と穏やかな気候に恵まれたこの土地は、日本最古のゆずの産地としても知られています。
同町役場 では、セキュリティ向上とコスト削減を両立する新しいネットワークインフラとして、キーウェアソリューションズのハイブリッドシンクライアント ソリューションを採用。その取り組みについて話を伺いました。

セキュリティを高めつつ、コスト削減に寄与するシンクライアント

行政・民間を問わず利用可能なシンクライアントを活用したテレワーク基盤を構築

毛呂山町のゆずは古来から香りが高いといわれており、その風味を生かした洋菓子やジャム、うどんなどの加工品は名産品として人気を集めています。また、毎年春と秋に出雲伊波比(いわい)神社に奉納される流鏑馬(やぶさめ)は950年を超える歴史があり、その時期になると多くの観光客が訪れます。

このように同町は歴史を重んじていますが、同町役場は情報通信技術(以下ICT)に高い関心を示し、国内をリードする自治体の一つとして、ICTを活用した業務システムを構築しています。そして、ネットワークの整備を進め数多くのシステム導入を果し、生産性や業務効率の向上を実現しています。

同町役場では、ICTの活用を大きなテーマに掲げてきました。ICTを活用し、事業継続や地域雇用の促進、パソコンを活用した地域住民に対するサービス向上や遠隔教育などを実現できないか検討を続けてきたのです。それらをすべて満足させるにはシンクライアントを活用したテレワーク基盤を構築することが望ましいのですが、テレワーク基盤を構築するには人的・財政的な負荷がかかり、大規模な企業・団体でなければ構築することが難しいのです。

そこで同町役場では、行政・民間を問わず共同で利用できるテレワーク基盤を整備し、独自では設備整備が困難な企業・団体であっても、テレワークを実現できるよう基盤整備を行いました。その際に利用したのが、ハイブリッドシンクライアント ソリューションです。

セキュリティとコスト削減の両面からシンクライアントに着目

ハイブリッドシンクライアント ソリューションを導入した時期は2010年4月。2009年総務省の地域通信技術利活用推進交付金を活用できることになり、共同利用型テレワーク基盤を構築することになりました。ハイブリッドシンクライアント ソリューションは、画面転送型のシンクライアントソリューションです。情報はサーバーサイドで処理され、端末には画面情報のみが転送されます。通信回線にはLAN、インターネット、VPNなどが使えます。低速回線でも十分快適な操作性とレスポンスで利用できる特徴を備えており、テレワーク基盤には最適なソリューションです。

データは端末に保存されないため、セキュリティ面でも心配はありません。もちろん画面転送する際に送受信する情報は暗号化されているので、盗聴などによる情報漏えいリスクもありません。つまり拠点や事務所などのサテライトオフィスでも、これまでのセキュリティレベルを落とすことなく作業できるのです。

また、通常のシンクライアントソリューションの場合は専用端末が必要ですが、ハイブリッドシンクライアント ソリューションでは既存の端末をそのまま利用できるため、導入コストも削減できます。
ハイブリッドシンクライアント ソリューションを導入することで、外出先からも社内同様に業務アプリケーションを利用できるようになります。また、端末で利用するアプリケーションもサーバーに集約できるので、管理・運用コストの削減にも寄与します。Windows/Linux/Macなどのマルチプラットフォームに対応しているので、あらゆる企業や団体の業務に適応し、生産性の向上も期待できます。

民間企業での利用も視野に安心して業務を遂行できる基盤

セキュリティを確保しながらどこでも業務を遂行できる共同利用型テレワーク基盤の適応範囲は非常に広いものになります。

「例えば教育現場を考えた場合、生徒の成績は個人情報そのものです。テストの採点や成績会議用の資料を作成するため、データを自宅に持ち帰った結果、漏えい事故を引き起こしてしまうという事件は、これまでも数多く発生しています。しかしハイブリッドシンクライアント ソリューションを導入すれば、セキュア環境のまま自宅でも作業できます。情報漏えいの心配なく安心して業務をできるのですから、今後、いずれの自治体においても必要不可欠となる基盤だと思います」と情報推進室・室長の新井康之氏は語ります。

さらに同町役場では、この基盤を活用し、さらなる業務効率化も図っていこうと考えています。
「これまでは業務があれば残業や休日出勤していました。資料の持ち出しなどはセキュリティ上できないため、会議に必要な資料に目を通すだけでも、休日出勤を余儀なくされてきました。業務は滞りなく進んでいますが、残業や休日出勤が避けられない中で職員への負荷軽減を図る必要があります。ハイブリッドシンクライアント ソリューションを使えば、きわめて安全に、就業環境の改善が図られることになるでしょう」(新井氏)。

同町をはじめとする役場は今日、国や県からの依頼や新しい住民サービスの拡充など、その業務は多岐にわたります。それらの業務を遅延なく遂行するために多くの課題を抱えています。ハイブリッドシンクライアント ソリューションは有効なソリューションとなるのです。
いかにメリットがあっても、簡単にハイブリッドシンクライアント ソリューションを導入できるわけではありません。当然導入・運用コストがかかり、大きな問題となります。しかし、この問題にも共同利用型テレワーク基盤を活用し、業務効率化などを推進することで、捻出できると新井氏は説明します。
「例えば、100人程度の規模の企業や団体の場合、社員が隔週で1時間だけ出勤するケースを考えた場合の人件費を計算すると、年間に数百万円を超えるほどになります。この人件費とハイブリッドシンクライアント ソリューションの導入・保守にかかるコストと比べると、シンクライアント導入することがコストメリットとしては高いことがわかります。人件費という見えにくいコストを考えれば、ハイブリッドシンクライアント ソリューションがいかに安価であるかということがわかります」

さらに同町では、ハイブリッドシンクライアント ソリューションで構築した共同利用型テレワーク基盤を、希望する民間企業でも利用できるような取り組みを行っていくといいます。現在は、そのための仕組み作りなどを検討しているとのことです。今後、ハイブリッドシンクライアント ソリューションが活用される場面はますます増えていくでしょう。

シンクライアントソリューションGo-Globalについては こちら をご覧ください。

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