こんなトコロに、キーウェア

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お客さまのモノづくりへのこだわりを最大限サポート。 ERP導入の知見を活かし業務効率化を実現。
株式会社オハラ 様

株式会社オハラ

所在地:神奈川県相模原市中央区小山1-15-30
売上高:283億4百万円(2022年10月期)
従業員数:連結1,505名(単体478名)

(2022年10月31日時点)

1969年、人類初の有人月面着陸に成功したアポロ11号の月着陸船に搭載された観測装置に日本製のガラス製品が採用されたことを皆さんはご存じでしょうか? 株式会社オハラ(以下、オハラ)さまはこの観測装置に搭載された日本初の光学ガラス専業メーカーです。創業以来、光学ガラス産業のパイオニアとして、カメラ、医療、半導体から宇宙天文まで幅広い領域でガラス素材を提供し、光学産業の発展に貢献されてきました。 歴史に裏打ちされた技術力を誇る同社では、何万種にもわたる光学ガラス製品の原材料仕入れ・生産管理・品質管理・販売管理までの全てをシステムで管理されてきました。旧システムの老朽化に伴い、当社は、国内外の製造業で多くの導入実績があり、複雑な生産工程にも適応できるERP※1パッケージ「IFS Applications※2」(以下、IFS)の導入をご提案しました。
導入にあたって当社は、オハラさまが抱える課題や現場のニーズを丁寧にヒアリング。IFSの製造業向け標準機能を最大限に活用いただけるよう、従来の業務プロセスを機能にあわせて見直すことをご提案した一方で、光学ガラスの製造過程では細かな数値管理が必要とされるため、標準機能で対応が難しい部分は追加で機能を開発することとしました。光学ガラスの製造工程には、規定性能を満たすための特殊な調合計算や、光の屈折率や透過率など多数の品質管理項目に対する判定など、IFSが持つ標準機能だけでは処理できない業務が数多くあります。これらの特殊な業務については、当社のエンジニアが現場のご担当者から具体的な作業の方法や目的などをお聞きし、現場のご担当者さまや情報システム課の皆さまと工夫や試行錯誤を行いながら、IFSの外側にシステムを構築しました。
導入後は、蓄積したデータの一元管理が実現したことにより、従来は情報システム課が各部署のニーズに応じ提供していたさまざまなデータを各部署でリアルタイムに抽出することが可能になるなど、多くの現場で大幅に業務効率化を実現されました。また、品質管理などの特殊な管理機能は、IFSの外側に開発したことで拡張しやすくなり、現場からの要望に応じてオハラさまの社内で機能追加を行うなど、スピーディに業務改善を実施されています。
今回の導入では、当社がお客さまの事業内容を深く理解し、現場の声に耳を傾け一つ一つの機能を実現した点とIFSの機能を十分に理解したスペシャリストの立場から、ご要望の一歩先を行くご提案ができた点を高く評価していただきました。
オハラさまは今後、国内外各拠点へIFSの導入展開を進めて、グローバルに生産販売管理の仕組みを整えていくことで、グループ全体の調達・生産・販売機能の資産効率を高めつつ、経営スピードの向上を目指されます。当社は引き続き、オハラさまの企業価値向上に貢献すべくご支援を続けてまいります。

※1 ERP:Enterprise Resource Planningの略。企業のヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を統合的に管理し、受注・ 販売管理、在庫管理、生産管理、会計といった企業の基幹業務をサポートする統合型ソフトウェアパッケージ

※2 IFS Applications:スウェーデンのソフトウェア会社であるIFS社の主に製造業向けの業務を統括管理できる統合型ソフトウェア

株式会社オハラさま
株式会社オハラさまからのひとこと

当社は光学ガラス、キーウェアさんはシステム開発、それぞれ扱う「モノ」は違いますが、モノづくりに対するこだわりを持った両社が、システムを導入する側 と支援する側の垣根を越え、まるでファミリーのようにシステム刷新に取り組んだ ことで、約3年にわたる大きなプロジェクトを成功に導くことができたと思っています。 今後も支援をお願いします。